グミチョコレートパイン

緑のタヌキを食べている。まずい。マルハンでバイトしていた18歳の頃の、あの休憩室のテーブルを思い出す。池袋の、豚骨ラーメン。雀荘。ブスでデブな女と、それの彼氏の細見のバンドマン。ホルモンの前座をしたことがあるという。声優を目指しているオッサン。みんな20代後半くらいかな。それでフリーターってどうなのよって思ってたけどもうすぐ俺がそれだ。

だるい。漠然としただるさ。連休の過ごし方が下手だ。ぐだぐだして、ゲームしてても本読んでも楽しくない。時間があればあるほど無駄に過ごしているこの時間が嫌になる。勉強もできない。ぼやけてる。英語勉強する意味も、数学も。本を読んでも続かない。カラマーゾフの妹を買った。誰がフョードルを殺してよーがどうでもいいんだ。いつかの、カラマーゾフの兄弟を読んだ時間も無駄に感じる。読んだという達成感だけ。このまずい緑のタヌキをどうするか。ZAVOD311やDAWN BLAKER、FLOOD ZONEでひたすら偵察ヘリに乗って、そりゃ楽しいんだけど、気持ち悪くなってきて、無気力。

一昨日はコーゴとエイテツとバーベキューをした。誘われるときはいっつもダリイなって気持ちなんだけど、いざやってみると楽しいんだよ。人と遊ぶのがイイんだ。家にいる方が楽しいって感じじゃなくなってきた。パソコンもゲームも本も勉強も、手放しで楽しんだり熱中したりできない。種の炭に火つけてイコらせてどんどん炭入れて肉焼いての間のワクワク。あの二人のアウトドア力はさすがだ。バーベキューセットからランタン、椅子、炭、オーディオセット。Of Monsters And MenのYour Bonesが流れてるとき、「改めて出発」って感じだと俺が言ったとき、二人が共感してくれのが嬉しかった。「いいこと言うなァ↑」というエーテツの口癖。「たしかに」というコーゴ。写真や動画は記憶を呼び起こせるから好きだ。だからこういう場で俺は撮る。この二人といると女のようなポジションになる。何もせず準備する二人を眺めてる。料理できない準備できない。「ゆとりか!」って言われた。俺はホモじゃないはずだがこの二人といて女のようなポジションにいるのは心地よい。山小屋で洋楽が流れてる中、炭の火で暖まり、今この小屋のまわりに何が突然現れるのが一番怖いかって話をした。クマか、キチガイか、ゾンビか。キチガイならいざとなったら三人で倒せるけどクマは無理だ。ゾンビなら一体くらいどうにかなるけど、一体いるってことは複数いるってことだし、山まできてるってことは街はもう壊滅してるわけだから…

四連休のはじめの、このバーベキューのあと、今日はもう三日目。まったく何もせず時間が過ぎた。有意義にしようとして本を読んで、読みかけで飽きてバトルフィールドをはじめて、結局なにかひとつをやることなく休みが終わる。この前の休みも、じいちゃんの自伝を途中で飽きてやめてしまった。時間があったらあれしようこれしようっていうのが、全然だめだ。歳を取るというのはこういうことかもしれない。大学の時はこんなことなかった。グータラ過ごすのが下手になってきている。かといって有意義に過ごすわけじゃない。不快感を残したままグータラ過ごす。休みなのに気持ちよくない。漠然とした不安によるものか。金のなさ、いない女。今の時期の俺は悪くない見た目だ。なのに、それを活用するところがない。

ブログを書きながらOf Monsters And MenのMy Head Is An Animalを聞いている。Your Bonesから聞き始めてLake Houseだから今13分ほど経っている。ブログを書くのは他の行為と比べて有意義な気がする。形に残るものはいい。

結局バトルフィールドを再開してしまっている。偵察ヘリ専。低い建物でもロックを外すのがうまくなってきた。ヘリ待ちの時間に瞬間英作文をする。こんな半端な形で勉強したって、だめだと思う。英語できるようになって、どうするの?って気持ちになってしまう。英語の勉強ばかりしていれば、グングン成長する気持ちよさがあるから全然いいんだけど、チマチマやるのはだめだ。

どうなりたいか考えてないとだめだ。キモツキさんがいっていた。俺はキモツキさんに似ているからわかる。キモツキさんも自分に俺が似ていると思ったから言ったんだと思う。いろいろ手を付けて、結局何にもならなかったのが俺だと。俺のような学生からしたら圧倒的な知識を持ってたキモツキさんだけど、そうやって圧倒的な知識を見せることができることだけがたくさん映画を見てきたキモツキさんの一番の利益で、実際はなんにもなってなくて、グミチョコレートパインのヒロインのセリフで、たくさん映画や本を読んでも、意味ないかもしれないね的なことを言ってて、具体的にどんなセリフだったかググったらグミチョコ別のセリフが出てきた。

「何も知らぬくせに、映画や本の知識だけが頭の中でふくれあがっている。知識はいらぬプライドを生み、プライドは現実との軋轢を生み、耐えられなくなった少年は内へ内へ閉じていく。」

こんなセリフは読んだことない。グミ編には出てこないのか。チョコ編で出てくるなら、高校の時チョコ編まで読んでおけばよかった。今ググって、若干ダメージを受けている。俺のために書かれたのか?そんな文章にはなかなか出会わない。これに共感するやつわりとたくさんいるんだろう。おれと同じような、24歳でこのセリフに出会って、もうだめなんじゃないかって思ってるやつもまぁまぁいるだろう。どうするんだ俺たちは。この膨れ上がった頭の中の知識を、現実との差を。内へ内へ閉じていった俺たちはどうすればいい。キモツキさんは、そういうことも言いたかったのかな。