一回でも俯瞰させてくれれば

地獄のように生産性のない日曜午後。二連休はいつも土曜ホテルに泊まり朝帰り午後寝て夕飯前に起きて母親の作った飯を食いそこからずっとyoutube。その時間が苦痛。日曜午後が苦痛ならいっそ夜まで遊べばいいじゃないかと思うけども

浮気がしたい

仕事が前ほど辛くなくて、彼女とも楽しく過ごせていて、でも停滞感を感じるって、これ普通すぎるな。最近見た映画はシンゴジラ、君の名は、声の形って、普通すぎるな。

普通であることは問題ない。エクセルとかアクセスに慣れて、仕事できるようになりたいなとか、浮気したいなとか、普通の向上心と普通の下心で、さんまのお笑い向上委員会見て、出てきた芸人の名前でまた検索して、また中川家の動画見て、

何に悩んでるのかもわからないな。単純に、仕事でもっといいポジションについて、彼女とうまくやりながら他の子とも遊んだりしたいな、それで、先細りしない形で人生やっていけたらなっていう、でもそれがたぶんできないだろうなっていうことに悩んでるのかな?こんなゴミみたいな普通のことで悩んでるんだったら別にそれはそれでいいんだけど

この今の気分にぴったりの小説を三連休に読みたいな。彼女に会いに行く車の中、クリープハイプを聞きながら、浮気する妄想をしていた。クリープハイプなんか聞き始めて、ラッドウィンプスなんか聞いて、響けユーフォニアムを楽しみにして、さんまのお笑い向上委員会を見て、俺のようなやつは死ぬほどたくさんいるな。俺は特別な存在のはずっていう気持ちなんてもうなくなってたと思ってたけどこれにショック受けてるってことは割とまだその気持ち残ってるってことやん?いや、それは別にあってもいいんだけど、やばいよね。朝帰りが多くなって母親に心配をかけている。母親ももう俺が統一教会の結婚をすることを諦めている。誰と会ったのとか聞いてこない。ああ、ああ、シンゴジラも君の名はも声の形も面白かったよ。マイインターンだって恋人たちだってセッションだって面白かったよ。俺の全部をなんかえぐってくれよ、そういう何かを欲しているよ。それはたぶん小説なんだよ。映画じゃない。漫画でもない。本なんかほとんど読まないけど、たぶんそこらへんをえぐってくれるのは小説なんだよ。ほうれん草食べたいって思うときは体がほうれん草欲してるときなんだよ。今は小説なんだよ。でも何を読めばいいかわからない。小説っていうところまではわかった。もしタバコの中毒者が記憶を失って、タバコのない世界線に飛ばされてしまったら、自分のこの欲求をどう満たすんだろう。タバコの禁断症状が出ているのに、それを認識できず、原因のわからない満たされなさに耐え続けないといけない。俺は今たぶん小説なんだって今ブログを書きながら思ったけども何を読めばいいのか。ここ半年で読んだ小説はコンビニ人間だけ。たぶんベストセラー系を読んでもこれはたぶん無理なので、じゃあ誰なの?春樹とか龍とからもとかそういう、今の言葉で書かれてて読みやすくて今平積みにはなってないやつで、いやーどうでもいいのかな。今マジで胸と喉が痛い。逃避がしたい。

世界が開ける瞬間、を声の形でもやっていたな。声の形で泣いたと言ってた彼女にどこで泣いたのか聞けばよかったな。リアルでの高橋の、プロレスのシーンでの世界の開け方は本当に素晴らしいよな。彼女にリアルを貸して、面白かったと言ってくれるけど、いろんな感想を言い合える感じじゃないのが寂しいな。ただ、朝彼女に抱き着いてテレビを見てたりするのが欲しくて、毎週会っている。もっと映画の話を詳しく話し合いたいとか、もっと一緒に歩いてて誇らしくなるような子だったらとか、もっとHがうまかったらとか、考えてしまうけど、大事には思っている。というコレは、付き合ったばかりのころと俺の気持ちが変わってないわけで、あ、コレやばいのかもなと今思った。やはりこいつしかいないと思うために、思い込むために、やはり浮気は必要なのでは。小説なんかじゃなくて、美人とデートできるだけで俺のあれは埋まるんじゃないかな。浮気の罪悪感とか、彼女を悲しませるかもしれないとかで心はつらくならない。ただこの生活のこの感じが俺の人生の社会人パートの幸せのMAXで、これからただ先細りするだけなんだと思うと絶望がある。仕事も彼女も沈みゆく船のイメージがある。乗り換えられるように準備したくなる。そうやって煩悩に振り回されなければすべてうまくいったのにね、欲望に負けてこの主人公は不幸になったのでした、という物語になり得ると俺の人生を一回でも俯瞰させてくれればおとなしくじっとしているよ。そんな物語いくら見たって教訓になんかならないよ。この満たされなさがある限り、だめなんだよ。美人がいないならせめて、これでいいのだと思わせてくれる小説を読ませてくれ。深夜特急か?深夜特急という言葉がふと浮かんだがこれは啓示か?深夜特急はマカオの描写のシーンで聞きなれない言葉が出てきて萎えるんだよ。ああ、胸がいたい。満たされなさで胸がいたい。

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)