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蟻編

漫画

きっと感動で号泣できる日はこない。涙が溜まったとき、泣いてる自分を認識した瞬間に覚める。主客未分の瞬間だけが涙腺を刺激する。主客未分の時間が短い。例えば今回、レイナの「何で わかるの…?」で涙が溢れ、2ページ先のブロヴーダの「あれ?何だコレ?」の時点では覚めていた。前回は「ありがとう 食べよ?」からブロヴーダの「あれ?何だコレ?」までに主客未分があった。

だいたい、蟻編読み直すって決めたときにどこが感動シーンかなんて覚えてるしそこのポイントが少しズレるだけなんだよな。前回は「おやすみなさい メルエム」でピークがきて今回は

…そうか 余は この瞬間のために生まれてきたのだ…!!

「ワダすは きっと この日のために生まれて来ますた…!」

の見開きでピークだった。

どこでピークかなんてどうでもよくねえか。もう書いてる時点で感動は薄れてるんだよ。主客未分から一段階下がって涙が引いたあとにさらにパソコン立ち上げてる段階に歯を磨くなんて現世の効率考えた動きしてる間にもどんどん波は引いていくんだ。

面白いマンガを読んだ後、もうこれ以上はないといつも思う。BUTTER!!を読んだあとはBUTTER!!だし、ちーちゃんはちょっと足りないを読んだあとはちーちゃんはちょっと足りないだし、

弱き者、ゴンやキルアじゃないものの話。そいつらがあっち側にいける瞬間。諦めてた人間が、おれもそっちにいけるんだと、変わる瞬間。その瞬間は現実にたくさん起きてるけど自分の視点では人のそれを見れない。物語でしか見れない。映画や小説や漫画でしか。あの頃、ペニーレインとでのIt's all happeningとか、BUTTER!!での端場だとか、半島を出よの美しい時間とか、世界が変わる瞬間。目的ができる喜び。

 

「ああ…これだ… オレが憧れて 求めた世界 乞い焦れて追い続けて…でも心のどこかで自分には無理だと似合わないとかなわないと諦めていた世界… オレなんかには いけやしないと…」イカルゴ

「号泣し絶叫したい程の感動!!!!できるならば世界中の人々に叫びたい!!あれがゴンだ!!おれより一回り以上年下の…オレの恩人だ!!危険や好機と全力で向き合うことを恐れ逃げて 安全な折の中で自分の言葉すら隠し何者からも傷つけられまいとしていた そんな自分がいやだった でも直せなかった 仲間…師の言葉ですら 強いものの理屈と本当には聞いていなかった…けど!!なのに!!」シュート

「ワダすが……こんなに…幸せでいいのでしょうか?ワダすに…ワダすみたいな者に…こんな素敵な事がいくつも起きて いいんでしょうか…?」コムギ

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