Oとの飲み

Oが「おれ女の人とそういうふうになったことないんだ。ひゃー、怖くなるな。この話をすると死にたくなるな。」と言っていた。

7時から飲み始めて、それが11時頃。そのあと12時までOはトイレから出てこなかった。Oが弱みを見せるのは珍しい。
二人の飲み代は15000円を超えた。Oが払ってくれた。中学のとき俺をいじめていたことに罪悪感を感じているから、それもあって払ってくれたのかもしれない。
成人式で久々にOに会って、二次会の帰り、仲良く家まで歩いたときも、俺はまだ許すつもりはなかったし、恨みも残っていた。1年前ファミマで遭遇したときに、漫画の貸し借りをしようと約束して、久々にこの前漫画を借りて、昨日はその感想も含めて二人で飲んだ。今思うと俺はもうOを恨んでいない。いや、2%くらい残っているか。
諸星大二郎石川賢古屋兎丸などを借りた。こちらからはうみべの女の子、ひばりの朝、ミリオンジョーなんかを貸した。
共通の知人がバレル研磨で肩の筋肉が不気味なほど発達した話、マッドマックスのジャイロキャプテンが好きならニュークスも好きだろっていう話、アブラハムのサラとの子どもがイサクで、ハガルとの子どもがイシュマエルだという話、セムハムヤペテとセム族ハム族の話、恋愛をしたことがないという話を覚えてる。共通の知人がいて家も近くて趣味もあって宗教の話もできるんだから、親友のようになれそうだし、実際親友だったわけだけど、2%のつっかえがあるせいか、しょっちゅう遊ぶ仲にはならない気がする。
泥酔したOを家まで送って、そのあとどうやって帰ってきたのか覚えてない。朝起きたらiPhoneがバキバキに割れていた。