読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

神は沈黙せず 山本弘

理解できないことを人は合理的に解釈しようとする。UFOは宇宙人で地震は神で、空から魚ふってくるのはわけわかんなすぎるから放置で、みたいな。

理解できない殺人を理解できないままにしておくってことを人は怖がって合理的に解釈しようとする。残虐なシリアルキラーとか地下鉄サリン事件とか。理由つけないと自分の中にもその狂気があるかもってことになっちゃうから。

とかそんなことを言ってる小説だった。

あと

・神がいる=崇拝しなくてはいけないというわけではない。ヨブが神を蔑んだように、シャーロックホームズがコナンドイルより賢明であったように。

・被創造物が創造者に敬意を払う必要はない。

・宗教は最も成功したミーム

・本は無知による妄言の大波にのみこまれるのを防ぐ命綱。

・宗教とは神による陰謀論なのだ。厄災を起こしたものの正体が人間ならば陰謀論になり、神であれば宗教になる。

・人間が神や異星人に人間が創造されたと主張する人々が必ず引き合いに出すのが眼の構造なのだ。(統一教会でも同じようなこと言ってた)

とかちゃんと引用してないけどあるある~~とかオオォーとか思ってどれもメモりたくなった

エリエリレマサバクタニ問題(なんで神は人間助けてくれないの問題)の解答として、神は人間を愛してるけど、人間全体を愛してるだけで人間個人を愛してるわけじゃないので一人が不幸になってもどうでもいいのかなとか思った。

書いてて思ったけど俺さいきん神いる寄りの人間になってる気がする。パーセントでいうと40%くらい。でもやっぱキリスト教的な意味での神はいないよなあ。

既存の宗教もオカルトも嘘だと思うけど全部が嘘じゃなくてヒントはあると思うし「真理」はどこかにあるだろうし科学でも解明されてないこといっぱいあるし…って立場だと新しい新興宗教に騙されやすいよなとか思ってたけど山本弘の物語にするんと騙されちゃった

でもこの現実も山本弘の考えたこの物語のようにそんなんありかよっていう現実なんだと思う。

科学の本と宗教の知識と倫理の参考書で考えた「ぼくのかんがえたさいきょうのしんじつ」を友達にしゃべって楽しむような遊びを本気でやったのがこの小説なんだってどっかの書評にあった。

俺はその「ぼくのかんがえたさいきょうのしんじつ」をわりと本気で信じていて、それを整合性バツグンでなぞってくれた本作にハマったけど、山本弘がインタビューでうまくかけたトンデモ本みたいに言ってて俺の説も否定されたようで悲しかった。

仮想現実である説はかなり好物。1Q84でも青豆の世界が天吾の物語っていう可能性のとこもっと掘り下げてほしかったな。タマルの「この世界じがそうでないとどうしていえる?」的な。河合隼雄に会いに行くで村上春樹は自分の小説を読んだ自分の感想は別に正解じゃないてこと言ってたな。村上春樹河合隼雄がいってることぜんたいてきによくわかんなかった。

河合隼雄といえば山田玲司も会いに行ったみたいだ。山田玲司先生好きだったけど極左ぽい人たちと仲良くしてるのみてムズっとした。

岡田斗司夫もそうだけど俺はわりと信仰しやすいタチなのかもしれない。宗教の信仰にはバリア貼りまくってる反面人間は軽く信仰しちゃうしこれからの宗教の形が神は沈黙せずの中みたいにネットのヒーロー個人を信仰する形になるなら俺は真っ先に誰かの信者になるな。

有吉がもし政治、経済にも強かったら有吉は国を動かせたかもしれないしこれからそういう人が出てくることあるよな。

統一教会の偉い講師がインテリジェントデザイン説好きっぽくて、そういう進化論VS創造論の戦いの予備知識みたいなものがあったおかげでガダラの豚みたいな前半の科学寄り、後半のオカルト寄りがより楽しめた。

 

神は沈黙せず

神は沈黙せず