あの頃、ペニーレインと

タイトルが素晴らしすぎる。イエスタデイをうたって級にタイトルが良い。

可愛い女の子がはしゃぐ映画はそれだけで完璧だ。500日のサマーのズーイーデシャネル以来。ズーイーデシャネルも姉役で出演してる。最近死んだフィリップシーモアホフマンも出てる。

手を広げてペニーレインIt's all happening、ウィリアムもIt's all happeningと返す。走り出すウィリアム。一日でグッと世界が広がる。ハイになってしまって走るしかないあの感じがもうグオオオオオオってなる。

少年の成長物語は哀しい。10代の感度ビンビンの時期に聞いた音楽や小説、映画はずっと残る。そんなビンビンの時期にこんなボーイミーツガール体験しやがって。

登場人物が年下になっていく。メイと同じ年だったのが、お姉さんに見えたサツキと同じくらいになって、サツキを越えて雫を越えて高校球児を越えて、バンドマンを越えて24歳。色んなものをぐんぐん吸収する年じゃない。

huluに登録した。海外ドラマを見てみたがピンとこない。4日のこの休みで存分に見てやろうと思ったけど気分が乗らない。アオイホノオとかYとか溜まってた漫画小説を読んでもハマれない。タランティーノのジャッキーブラウンも、レザボアドッグスやほかのタランティーノほど楽しめなかった。デニーロが急に撃ち殺したところだけは笑った。あの頃、ペニーレインとはハマれた。悶えた。クソ。たまった休みをうまく使えない。感動もせず消化したり、感動しても悶えてダメージを受けるだけの四連休。

パーマをかけたがこれはたぶん似合ってない。生徒たちは誰も俺の髪型に触れなかった。

今日はイトウと6年ぶりくらいに会って卓球をする。楽しみだけど今から寝て予定通り起きるのがだるい。

ペニーレインにDo you wanna come?って言われたい。

邦画で言えば式日藤谷文子モテキ長澤まさみ横道世之介吉高由里子あたりか。何かを忘れている気がする。俺のはしゃぐ女の子好きのもっと太いやつはどれだっけ。原点はどれだっけ。映画じゃないか。漫画かアニメか小説か。もしくは現実か。現実かもしれない。だいたい好きになる子は可愛くはしゃぐ子だったな。女らしく可愛くはしゃぐんじゃなく、自由にはしゃいで結果的に可愛くなってしまうあの、ああたぶん現実のほうだ。ちょこちょこいろんな、結局体に触れなかったはしゃぐ女の子達の顔が浮かんでは消え的な詩的な表現しようかと思ったけど詩的な表現やろうとするといつか誰かに見られたとき恥ずかしすぎるからやめよう。