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主人公意識

14歳からの哲学とかバカはなおせるとかアマゾンで買った本が続々と届く中で、どんどん頭の流れがにごる感じがする。英会話とか個人的な勉強をしたり本を読んだりしようとしても、やるべきことを終えないとすらすらといかない。先回りしてたんたんと終わらせていく必要がある。どうして高校大学の頃に日記をもっと書いておかなかったか。あのころは毎日何かしら起きていた。今は仕事から帰ってきて家で深夜の時間をつぶして一日が簡単に終わってしまう。まだ旅立ってもいないのにを読んだ。ああ読んでも何も変わらない。こんなに面白い漫画なのに読んでも何も変わらない。カッスいもので頭がいっぱいになるのがイライラする。まだ旅立ってもいないのにの中につまらない映画の中の君とつまらない映画の中の僕という短編があった。

「この劇場にいるみんながみんな…僕と同じくらいの自意識と主人公意識をもって生きているなんて…気が遠くなる…」

漫画も映画も音楽も、一度売れてしまうと結局成功者の話になる。まだ旅立ってもいないのにを書いてる頃の福光しげゆきは売れていなかった。自主映画を撮る学生の映画もまだ売れていない。そういう人の作るもののほうが好きだ。でもボカロは好きじゃない。

Oにまだ旅立ってもいないのにを貸そうか。ファミマでたまたま会って、今度漫画DVDの貸し借りしようっていう話になった。あのときゾゾタウンの支払いに行こうと思わなきゃ偶然会うこともなかった。そのときS、T、TKもファミマで見かけた。土曜の夜は危ない。中学の同級生で会って楽しいやつなんかいない。Oだって趣味が合わなきゃ会話がもたない。それでもあいつの持ってる漫画で読みたいものがたくさんあった。漫画喫茶もネカフェも漫画レンタルもまともなものが揃ってるところは少ないからあいつの部屋は天国だろうと想像するとワクワクする。

 僕たちは残尿感を感じるためだけに生まれてきたんじゃないという短編で「こうやって何もできずにフラれる失恋のナルシズムにひたれるのも主人公の醍醐味じゃないか」とナレションを入れながら去るのは俺が何度もやってきたことだな。福光しげゆきの暗さ。この漫画の表紙の男のような目を中学生の頃俺はしていたしそういう中学生も生徒に何人かいるけど俺は救ったりしない。自意識の塊でそういう目になってキョロキョロしちゃうのは恥ずかしいことじゃないけどやっぱ恥ずかしい。