映画『何者』27歳ニートからすれば全員すごい

山田孝之の「そんな見られらくねえんなら自分ちで書けよ」「確かにあいつ前髪ながすぎんな」とか菅田将暉の酔い演技とか、山田孝之菅田将暉の演技を見てるだけで面白い。菅田将暉ピンクとグレーとか、ディストラクションベイビーズとか、どれもいい演技してるのに、あまり名作に当たれてないんじゃないか。とりあえず菅田将暉出てるなら見に行く気になる。佐藤健の、喉からも声が出ないときの(はい)とか(ありがとう)も良かった。こういうやつはマルメラ吸ってるよなわかる

男に対しての「あの子」って言い方とか、痛々しさが辛い。前に進んでるやつがきつい、のはよくわかる。うぜえよな、誰でもできるようなことをよ、だれでもできるわけじゃないのはわかってるからこそ、ぐうううううううってなるね

ぴりぴりぴり!!って怖いのに、そのあとのわかりやすさで台無しになるところが多かった。テーマと役者は100点だけど脚本が惜しい。自然さが欲しかった。桐島級の、横道級のど名作になり得た。ただ、100点じゃなくてもいいのよね、10点20点でもいいなら出しなよ!って有村架純も言ってるもんね。

分析的毒舌で笑わせる、ネットストーカーのタクト。くそうぜえと思ってたけどこれ俺やないかい。夢のENDはいつも目覚ましばりに同意 

二階堂ふみ「どうせたまに読み返したりしてるんでしょ?」うるせえよ!!ツイッターの鍵かけない理由とか、観察者として笑ってる云々はもう、ちょっと、きつい。すごい二階堂ふみめっちゃ、刺してきやがるけどそれくらい許してくれよ。

10分くらい見ては妄想のためにストップを繰り返してた。大学生活をもう一度やり直したら、どうしようかなと、色々勉強してまた一年からやり直して、無限に…

一回しかない人生で飛べるやつは凄いですわ

何者

白い都のヤスミンカ

 

「嘘つきアーニャの真っ赤な嘘」の三遍目「白い都のヤスミンカ」を読み始める。冒頭ベオグラードについて話すヤスミンカ。

ローマ帝国の版図が広がって行く中で、次第にドナウ河がその北限の役割を果たすようになっていきます。ドナウ河を挟んで、ローマ帝国は異民族と対峙したのです。そのため河に沿って、いくつもの要塞が築かれていきました。ドナウ河とサヴァ河が合流する地点を見下ろす丘の上に建設されたのが、シンギドゥムという名の要塞都市です。バルカン半島の交通、戦略上の要衝として広く古代社会に知れ渡っていたようで…」一旦本を閉じ、GeaCronを開きローマ帝国の年代ごとの領土を調べて、三年ぶりくらいにmanaveeの可愛いカレン先生の動画を見直し、マクニールの世界史を3ページくらい読んだ。

旅のラゴスの影響か、一瞬知識欲が刺激されて歴史を調べることが増えた。聞きなれない言葉(フェニキュア人、アナトリア半島など)をいちいち調べるググり連鎖に疲れまたヤスミンカに戻る。知識欲だけが落ち着き、知識は少ししか増えない。

「白い都のヤスミンカ」を読み終えて、そのあとに米原万里が東欧諸国を訪ねるドキュメンタリーを見つけた。1992年撮影のドキュメンタリー。2001年に「アーニャ」出版。「アーニャ」の中の再会はすべて撮影されていたのか。本の中ではそんなことまったく書かれていなかった。米原万里は肩パッドのようなものをしていて平野ノラに見えて滑稽だった。本の中のように感傷的には見えなかった。喋りが演技っぽくて、再会もなんか地味だし「アーニャ」の中を真実と思って読んでたからか、ドキュメンタリー見てがっかりした。「アーニャ」の中でミランクンデラの名前が出てきて、存在の耐えられない軽さの中でサビナが

「サビナにとっては真実に生きるということ、自分にも他人にも偽らないということは、観客無しに生きるという前提でのみ可能となる。我々の行動を誰かが注目している時には、望むと望まないとにかかわらず、その目を意識せざるを得ず、やっていることの何一つとして真実ではなくなる。観客を持ったり、観客を意識することは嘘の中で生きることを意味する。サビナは著者が自分や自分の友人のあらゆるプライバシーをあからさまにする文学というものを断固として拒絶する。自分のプライバシーを失うものは、すべてを失うと、サビナは考える。そして、それを自分の意思で放棄するものは異常である。そこでサビナは自分の恋を隠さねばならないことを苦にはしない。逆に、そうしてのみ「真実に生きる」ことができるのである。」

と言っていたのを思い出した。「アーニャ」は書かれたもので、観客の目を意識してるから真実ではない。米原万里とヤスミンカの再会もカメラに撮られて、観客を意識しちゃってるからこれも真実ではない。カメラがなくてもやはり誰かに向けて演技してる状況が普通だし、そしたらもう、何が真実?みたいな感じで、なんか書くの面倒だな、まとまらないんだから適当でいいんだけど、ちゃんとまとめて書こうとしてる時点で俺も観客意識のからくり心働いちゃってるし、難しい

自分の知らない文化、ユーゴスラビアとか、理解するのはもう、米原万里みたいに海外で過ごした経験とか、言語とか、わかってたほうがずっといいし、それどころか歴史も全然勉強してこなかった俺に今更そっち理解するの無理だし、ちゃんと勉強してきた人ですら歴史の全部知るの無理だし、旅のラゴスラゴスでさえ地球の歴史知るのに数年かかってるし、ていうかラゴス凄くないか10年以上かかったとはいえ別の星の文化一通り身につけてるし、そりゃモテるわなって感じなんだけど、俺は黙ってもういっそ、近くの文化だけで満足して、海外とかそっち無視して、それどころか東京の文化も無視して三条新聞だけ読むローカルジジイか、ジモティー愛に生きるのがいいのかもしれないけどそっちの道ももう絶たれてるし、生き辛い。

カレン先生が可愛い

www.youtube.com

 

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

 

 

旅のラゴス

 

スカシウマ?ミドリウシ?ビタハコベ?リゴンドラ?はじめの1ページで知らねえ言葉出て来すぎだよいちいち覚えんのかこれ。「集団転移」の章は雰囲気あったけど「たまご道」まで読んで、この調子でキノの旅みたいに色んな街の放浪記続くんじゃ辛いなと放置。評判良いらしいけど俺には合わないかな、などと思って「銀鉱」から再読したらだんだん面白くなって来た。しかしこれ女めっちゃ寄ってくんな。さらに知識無双。また女寄ってきて知識無双。村上春樹か?筒井康隆ロリコンジジイか。たまらん。

4ヶ月後、おれは歴史と伝記に読み耽っていた。年代を追って史書を読み、核時代への理解を深めるため、それぞれの時代における重要人物の伝記はその時代の歴史に平行して読むという方法が、なんとぜいたくな、そして愉悦に満ちたものであったかは、かくも大量の書物に取り囲まれているおれにしかわからず、実際おれにしか体験できぬものであったろう。それは歴史理解のもっとも効果的な方法であったとおれは確信している。それにしてもかの星における歴史は長く、複雑でもあった。いつ読み終えるかもしれぬそれらの歴史をおれは散歩する暇さえ惜しんで読み続けた。といっても、焦燥とは無縁だった。かくも膨大な歴史の時間に比べればおれの一生の時間など焦ろうが怠けようがどうせ微々たるものに過ぎないことが、おれにはわかってきたからである。人間はただその一生のうち、自分にもっとも適していてもっともやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。
歴史と伝記に関する書物を読み終えるのに約一年かかった。読み終えたときはふたたび秋になっていたからだ。本来ならば歴史を学びつつ各時代に書かれた文学も併読すべきであったかもしれない。歴史への理解の度はより深まったのかもしれないのだが、おれはことさらにそれを避けた。あまりにも愉悦が大きすぎるような気がして自らが不安だったからである。

ここらへんが面白かった。「王国への道」の章

焦燥とは無縁だった。かくも厖大な歴史の時間に比べればおれの一生の時間など焦ろうが怠けようがどうせ微々たるものにすぎないことが、おれにはわかってきたからである。人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。

しかしどんだけデーデ、好きなんだよ。ラウラ、カカラニ、ニキタのことも思い出してやれよ

めちゃめちゃ面白かったんだけど、全く表現できないな

書評がたくさんネットにあるので、あーあそこ良かったよなーうんうんってたくさんできるのがいい

旅のラゴス (新潮文庫)

旅のラゴス (新潮文庫)

 

 

おっぱいの天才

ハローワークに失業保険の申請に行ってきた。離職票のコピーをお願いした研修中の女の子が笑顔で対応してくれて嬉しかった。こいつ俺のこと好きなんじゃないか?爪まで可愛い、たくさん質問しよう、と思った。最近オナニーをしていないので自信がついているのかもしれない。

市役所に国民年金と健康保険の切り替えに行ってきた。前回パスポートの申請に来た時にいた、アイアムアヒーローのスコップのクルスのような男がまたいた。前回と同じように市民用のPCを占領していた。全身スウェット姿で椅子に片膝をついて長髪を垂らしながらニヤニヤしていた。国民年金は免除を申請した。月16000円を今払っていたらまずい。健康保険は月9回支払いがあり年間で合計23万円らしい。これは死ぬ。生きているだけでこんなに金がかかるとは。優雅な生活ができている気分だったが俺はやはり貧困層だなと思い直した。これに家賃を加えて生きている人はやはり超人かゾンビのどちらかだよな。俺はゾンビになる道しか見えなかったので東京行きは難しいかななどと思った。

フリーター薫さんのどうしてボクには仕事がないんだろうをまた手に取った。主演滝藤賢一で、山中崇なんかもでてきて、おっぱいの天才の子や59ページの新人の薬剤師なんかは誰がいいかな、とか考えながらうんこ貯金箱の章まで読んだ。今浸透しているうんこ製造機まで辿りついて欲しかったなと思った。106ページの内容で声に出して笑ってしまった。ダメな人の書く文章の方が圧倒的に面白い。レズ風俗、夫のちんぽの流れでガンガンブーム来て欲しい。

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コーヒーがあるぞ、飲むか?

昨日、戸を開けて過ごすのが気持ちよくて、生活を少し変え始めた。部屋の模様替え、エロブックマークの削除、ケータイの放置。

コーヒーがあるぞ、飲むか?とお父さんが言い、オーバーウォッチIRIOSの穴に落ちたその瞬間がリアル13巻の「ふり返った時、あの日からすべて変わったと思えるそんな日」になればいいなと思う。

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夜はさすがに閉めているが、戸を開けておくことで負い目を感じてしまうことをやらずに済む。ごろごろケータイをいじる時間が減る。

エロに触れる機会が減ったおかげで、シコらず三日目の今、乳首を触ってみたり手しごき動作をやってみたりしても、そこまでムラムラしてこない。オナ禁をするつもりはないが、自らエロ動画を探しに行くことは避けようと思う。

昨日から始めたネイティブキャンプ無料体験を4回受けた。月5000円で無制限でこれなら悪くないと思うような内容だった。はてなのブログタイムマシーンこの記事を読んだときは、ちゃちゃっと英語喋れるようになっちゃおうかなと希望に満ちていたけど、今はわりと落ち着いている。とりあえず、せっかく無職なんだから存分に使うつもり。

話し放題!オンライン英会話ネイティブキャンプが怪物すぎる。比較、評判、活用法含めておすすめをご紹介 - はらぺこグリズリーの料理ブログ

ついでに、できるだけケータイを触らないようにと、習慣化していたオーバーウォッチ速報や、まとめサイトもブックマークから削除した。ツイッターはてなを見る時もパソコンからするように、使うときも使い終わったらタンスの上に戻すようにしようと思う。タイマーを使うときもアプリじゃなくキッチンタイマーを使おうと、アマでポチった。ぐぐりたいことやツイッターに書きたいことは一旦メモ用紙に書いて、今の作業を中断してパソコンやケータイに流れないようにする。

今日久々に、「暇だ」と思った。いままでは暇だと思う間もなくケータイをいじっていた。暇だ、と思った時はベストエッセイ2015を読んでいる。綾瀬まるのきらめきを食べる、アーサービナードの縁は夷なもの味なもの、津村記久子の字を書く楽しみ、よしもとばななの町の偉人、岡田光代の手を振る、山田太一の空との会話が良かった。ベストエッセイの中の藤原智美のネット断食のすすめでは「すぐにネットで検索をかけると、芋づる式に知りたいことが出てきて、気がつくと1時間もたっている。」とググり連鎖すら悪のように言っていた。その代わり「書く」、「読む」の作業に集中できると。でも「読む」の作業すら「多読は精神から弾力性をことごとくう奪い去る」とさっき風呂で読んでたショーペンハウエルが言っていたので、もう何を信用すればという感じになるが、とりあえずオーバーウォッチを一人でプレイすることやまとめサイト巡回より悪なことなんてないはずなので、暇だから本を読むのは相対的に正義のはず。

多分あとで反動がくる。楽で楽しいと思える習慣でなければ残らないという話もある。だからというわけじゃないがたばこはやめない。

戸を開ける

土曜夜三十代との合コン明けの日曜10時、旅行出発前のばあちゃんとお母さんたち四人姉妹の声に起こされる。皆が出発したのちベッドから出てひじきともやし炒めで白飯を食い、そこから15時までオーバーウォッチをしていた。ランクマッチ戦コントロールIRIOSでザリアをプレイ。1戦目Ruinsで負け、二戦目Light houseのとき、お父さんよりコーヒーがあるぞ、飲むか?との声。飲むー!とは言ったがランクマ中のため空返事。家にはお父さんと俺のみ。お父さんの声からはコーヒーをきっかけにコミュニケーションを取ろうという色が感じられた。お父さんはコーヒーを持ってきてくれたが、ランクマ中の俺戸を少し開きコーヒーだけ受け取り3戦目の準備をしていた。これはまずい。こんな生活はだめだ。だがランクマッチ中、途中でやめるわけにもいかない。レートは下がるし俺が抜けたあとのチームは必ず負ける。しかしあえて中央の穴に落ちて自殺後PS4の電源を切った。お父さんにコーヒーのお代わりを貰いに行った。

PS4を抽斗に片付けて部屋を模様替え、safariyoutubeのエロ動画のブックマークを削除。部屋の戸を開けて過ごした。心地よい。

踊ってばかりの国

at2通話3時間半の備忘録。可愛いには三要素あり、萌えと審美と性欲に分けられるという話をした。

後半は踊ってばかりの国のほんとごめんねをリピートしていた。at2のおすすめでメロディにハマった。歌詞は全然共感できなかった。

茜色の夕日の歌詞が良すぎるとat2は言った。風景が最初に出てくるのが良いと。君がただ横で笑っていたことやどうしようもない悲しいこと、というほろ苦をメインで持ってくるのではなく、はじめに誰もいない道歩いたこと、とはじめに置き、サビの後半もタイトル同様風景を真ん中に持ってくることが良い。下手な歌詞では君がただ横で渡っていたこと、君のその小さな目から大粒の涙が溢れ出したんだと先に言ってサビでも使ってしまう。俳句のプレバトのように順番で大きく変わる。そこのスマートさが美しい。歌詞の魅力とは別にこんな雰囲気の曲でプレイリストが作りたい、くるりの東京や、踊ってばかりの国のような。東京という曲名はそのバンドの、本気を出しているという感じがあるとかそんな話をした。

五味太郎のそういうことなんだ、雑貨やぬいぐるみを可愛いと思ってしまう気持ち、ガソリンスタンド、朝鮮戦争、空母、ノスタルジー、しまったぁーの話、センチメンタルの消費、東京は人の数ほどあるからなという言葉についてとかたくさん話をした。

喋りながら一緒に聞いた音楽はおとぎ話、踊ってばかりの国吉澤嘉代子、トリプルファイヤー、the xx、pink floyd、gorillas、gateballers


踊ってばかりの国『ほんとごめんね』PV(フルサイズ)